Q&A

Q.「学術機関リポジトリ」あるいは「機関リポジトリ」とは何ですか。
A.英語圏では Institutional Repository (= IR)と呼ばれ、その定義としては、 「大学等の研究機関が主体となって、自機関内で生産された、さまざまな学術情報を収集、蓄積、配信することを目的とした、インターネット上のサーバである」と言えます。

全国の多くの大学で設置が進めらている、今もっとも新しい学術情報の提供形態の1つです。


Q.なぜ今、機関リポジトリが普及しつつあるのでしょうか?
A.一概には言えませんが、機関リポジトリ普及の背景の一つに、学術雑誌の購読価格高騰の流れが一向に止まらない中、研究者自身が論文等の学術成果物をセルフ・アーカイビングしていくことによって学術コミュニケーションのしくみを変えていこうという欧米発の「オープンアクセス運動」があります。

日本国内においては、大学の研究成果を、広く一般に公開していく、いわゆる説明責任を果たすための方法の一つ、という側面もあります。


Q.鹿児島大学リポジトリで論文を公開すると、どんなメリットがありますか?
A.無償公開によって、閲覧可能者が増え影響度が高くなると言われています。一例として、無料オンライン公開された論文の被引用率は、そうでない論文の5.6倍となったという調査報告があります(物理学分野)。 (Stevan Harnad. Comparing the Impact of Open Access(OA)vs. Non-OA Articles in the Same Journals. D-Lib Magazine, v.10, no.6(June 2004)

その他、学内紀要の電子出版にご利用いただくことで、印刷や送付のコストを削減できます。

既に自身のホームページ等で研究成果を公開しておられる場合でも、鹿児島大学リポジトリに搭載することで、資料の目録情報の一元管理・ハーベスタ等による情報収集の効果を享受できるため、学術情報の管理・公開・保存のコストが削減できるとともに、流通性が増すものと思われます。

また、鹿児島大学としては、教育・研究活動の成果を発信することで、説明責任を果たすことにもなります。



Q.「PDF版のみ」等のように提供するファイルの形式に制限はありますか?それともファイルの形式は何でもよいのでしょうか?
A.鹿児島大学リポジトリでは、電子媒体であればほとんどのファイル形式が登録可能です。メール添付かCD-Rなどの媒体で提供くださるようお願い致します。

 また電子媒体のない資料(紙媒体のみ等)についても、リポジトリに登録いただける資料であれば図書館にて電子化を代行いたしますので、お気軽にお申し付けください。



Q.査読のシステムなしに何でも登録していくと、このシステムの信頼性が損なわれることはありませんか。
A.学術情報のオープンアクセス運動への参加、鹿児島大学の学術情報流通基盤の確立、等の観点から、本学リポジトリでは、そのメインコンテンツとして、学術雑誌のプレプリントやポストプリントなどを想定しています。  しかしながら、スケールメリットによるリポジトリへのアクセス数あるいは登録数の向上が期待されていますので、現時点では、特にコンテンツの種類に制限は設けていません。

 また、大学全体のコスト削減へ貢献する意味もあり、紀要の電子出版支援の一助となるよう、学内発行の紀要論文についても積極的に収集していく方針です。

 今後、学内関係部署の承認の下、リポジトリに関する専門委員会を設置する予定ですが、運用指針や収集資料の選定などについては、コンテンツの収集状況などを見ながら、そうした委員会等で議論し、これからのリポジトリのあり方について検討していきたいと思います。



Q.どのようなデータを登録するのですか。
A.本学研究者が、研究や教育活動の成果として作成したもの全てを対象としています。既に発表したもの、あるいは発表していないものでも構いません。

雑誌掲載論文、プレプリント、科研費報告書、学会発表資料、紀要掲載論文、博士論文、学生向け電子教材などを想定しています。画像や動画なども登録可能です。



Q.登録資料のダウンロード数等はわかりますか?
A.鹿児島大学リポジトリでは、カテゴリ別・登録資料別のアクセス数やダウンロード数などの統計が取得可能です。 必要な場合は図書館へお問い合わせ下さい。


Q.従来のメタデータ・データベース構築事業とは何が違うのですか?
A.各大学等が設置する機関リポジトリとその連携システムは、メタデータ・データベース構築事業を発展的解消させ、新たに再構築したもの、という性格を持っています。

メタデータ・データベース構築事業は、大学で生産される研究成果の円滑な流通を支援する目的で、全国の機関による共同分担入力で行われていましたが、「メタデータが集まらない」、コンテンツそのものが固定されていない事に由来する「リンク切れ」の問題、利用者側から見た場合「何を探すツールか判らない」という性格付けの曖昧さ、等の問題がありました。

機関リポジトリはこれらの問題を解決しつつ、研究者からも利用者からもさらに利用しやすいものを目指しています。



Q.電子ジャーナルとして公開されている出版社版PDFを登録してもよいのでしょうか?
A.Elsevier, Springer, Blackwellなど大手出版社を含む94%の学術雑誌は論文を機関のサーバから無料で公開することを認めていますが、出版社版PDFの登録はほとんどの場合認められていません。雑誌投稿論文を鹿児島大学リポジトリへ登録する際は、著者最終稿(研究者自身が作成した査読後の最終稿)が対象となることが多いのが実情です。

しかし、出版社によっては逆に出版社版PDFの登録しか認めない例もあります(異版の流通を嫌う例)。

各論文の出版社の許諾ポリシーに沿って、登録可能なバージョンを登録します。許諾ポリシーの調査は図書館で行いますので、お気軽にご相談ください。



Q.出版社の定めるポリシーとは何ですか?また、それにはどのようなものがありますか?
A.機関リポジトリに論文をアーカイブする際、原稿のどの段階のものを認めるかという事を定めたもので、それぞれの出版社がどのようなポリシーであるかについては、SHERPAというサイトで公開されています。

出版社のポリシーには、主に以下のものがあります。

Green査読前・査読後どちらでもアーカイブ(リポジトリへの登録)を認める
Blue査読後の論文のみアーカイブを認める
Yellow査読前の論文のみアーカイブを認める
Whiteリポジトリへの登録は認めない
Gray検討中・調査中・その他

表のように、green,blue等カラー名で定義されており、ここから、査読前・査読後の両方の論文のアーカイブが認められた雑誌はGreen Journal、そのようなポリシーを持つ出版社はGreen Publisherと呼んでいます。

例えば、Elsevier社は Green Publisherです。



Q.雑誌論文を鹿児島大学リポジトリへ搭載することに、著作権上の問題はないのでしょうか?
A.著作権が著者本人にある場合は、著者の許諾により公開が可能です。著作権が出版社や学会にある場合は、出版社や学会の許諾があれば公開可能です。

Q.著作権の処理等は面倒です。そのまま図書館に送っても構いませんか?
A.構いません。そのままお送り下さい。著作権等については図書館で調査いたします。なお、共著者がいる場合については、ご面倒ですが了解を得ておいてくださるようお願いいたします。


Q.共著者の許諾はどのように取るのですか?書面が必要でしょうか?
A.今後、委員会等で検討していきますが、基本的には研究者同士の口頭による確認でよいと考えています。


Q.リポジトリ登録博士論文の著作権はどこに帰するのですか?
A.著作権を出版社へ委譲している場合を除いて、著者本人にあります。

ただし、鹿児島大学に対して以下3点の許諾をお願いしています。

 ・鹿児島大学リポジトリに博士論文を登録すること(公衆送信権/送信可能化権)
 ・インターネットを通じ無償で公開すること
 ・リポジトリ登録に際して必要な複製・ファイル変換を行うこと(複製権)

Q.博士論文の一部に、既発表論文を(改変して)使用したいとき、一般的に、どの程度までの改変なら許されますか?

A.学会や出版社により方針が違うので、一概には言えません。 具体的に尋ねていただければ、調査できます。

Q.雑誌投稿論文(出版社版)で学位を与えている場合、その博士論文はリポジトリに登録できませんか?
A.出版社により異なります。 一定の期間後に公開が許諾されるケースもあり、その場合は、定められた時が来れば公開できます。適宜、図書館側と情報交換をお願いいたします。

Q.
リポジトリで公表した博士論文の一部を利用して新たに論文を作成することは可能ですか?
A.著作権は出版社に委譲しない限り著者本人にあるので、通常の学術論文と同様に考えて構いません。 すなわち、引用の範囲であれば可能です。 また投稿を予定している出版社の投稿規程や著作権ポリシーの確認も必要となります。


Q.リポジトリで公表した博士論文を自分のウェブサイト等で公表する場合、どのように注記すればいいでしょうか?
A.ご自身の論文なので、大学側からの制限はありません。 ただし、広くインターネットを通じて公表するのですから、 

 ・リポジトリに公開したものである旨

 ・内容に修正を加えた場合には、学位を取得した版と違っている旨

を注記した方が誤解がないでしょう。


Q.リポジトリで公表した博士論文を、その後著書として刊行することは可能ですか?
A.可能です。 大学側がそれを制限することはありません。 ただし、刊行予定の出版社に確認を取っておくことは必要と思われます。


Q.
リポジトリの論文ページへリンクしてもよいですか?

リンクはご自由に行っていただいて差し支えありません。
リンクする際には、各論文ページのタイトル右上に記載されているURI(http://hdl.handle.net/10232/*****)をご利用いただくと、永続的なアクセスが保障されます。



 

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