@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00001041, author = {深瀬, 浩三}, journal = {鹿児島大学教育学部研究紀要. 人文・社会科学編, Bulletin of the Faculty of Education, Kagoshima University. Cultural and social science}, month = {}, note = {日本最大の都市圏であり,消費地でもある東京大都市圏とその近郊には卸売市場が数多く立地している.本研究では,埼玉県を事例に地方卸売市場の立地とその変化,農産物需給の動向を明らかにすることを目的とした.各種統計資料による分析・考察の結果は次のとおりである.  埼玉県には,青果物と花きの中央卸売市場は存在せず,中小規模の地方卸売市場が県の北西部と南東部に立地している.1975 年から2011 年にかけて,行政による卸売市場の近代化・大型化を図った小規模市場の廃止や経営悪化に伴う廃業によって,市場数は83 市場から34 市場に減少した.  埼玉県では,現在約720 万人の膨大な人口を抱えているが,2008 年の県内農産物需要に対する市場供給率は,野菜類が36%,果実類が28%,切花類が19%とその割合が低い.このうち県内外の農産物の入荷比率は,野菜類と花き類は4:6,果実類は1:9 であり,埼玉県の卸売市場流通は県外からの大規模産地から入荷に依存している状況である.これら農産物の県内と県外の販売比率は,野菜類と果実類は7:3,花き類はおおよそ1:1 である.  また,埼玉市場(1・2 類都市市場)と東京都中央卸売市場における青果物の品目・出荷地域別入荷割合と平均単価を比較すると,両市場における青果物の集荷圏は似ているが,東京都中央卸売市場において全体的に埼玉県産野菜の入荷割合が低下している.近接して立地している両市場間では多くの品目・産地別で価格差とその拡大がみられ,埼玉市場では全国的な大規模産地からの入荷割合が高くなると,それに対して埼玉県産が廉価な野菜供給を担っていると考えられる.}, pages = {35--59}, title = {東京近郊における地方卸売市場の立地と農産物流通―埼玉県の青果物需給を事例に―}, volume = {65}, year = {2014} }