@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00011877, author = {神田, 嘉延}, journal = {鹿児島大学稲盛アカデミー研究紀要}, month = {2016-10-31}, note = {本稿は、企業の社会的責任(CSR)を地域貢献という視点から、京セラの環境問題に取り組む事例から明らかにした。とくに、京セラの小学校での環境教育の出前授業に注目し、京セラ国分工場の実践事例を実証した。この実践は、企業の社会的責任、企業のモラル問題としての新たな21世紀型の道徳資本主義の在り方をみていくうえでも、積極的な位置づけをもつものである。本稿では、企業の社会的責任を地域から明らかにするうえで、企業の腐敗問題を直視し、京セラ創設者の稲盛和夫の人間尊重、敬天愛人の経営理念の意義を、道徳資本主義、コー円卓会議の提言などから、その人類普遍性の関連からアプローチした。そして、京セラグループの環境への取りくみとCSRの関係を分析したのである。本稿では、企業の社会的責任と地いうことで、京セラCSR活動と国分工場の出前授業を具体的に扱ったものである。京セラの環境教育の出前授業は、企業の地域貢献と学校教育の連携事業である。学校の開かれた教育実践は、社会で活躍する人を地域の先生として招聘している。京セラは、この学校の取り組みに積極的に関わっているのである。このとりくみは、京セラの社員の自発性を尊重している。京セラでの出前授業の講師は、立候補制をとり、授業もそれぞれの社員が創意工夫しているのが特徴である。授業内容も現代の環境問題を考えさせることから展開している。また、遊びをとりいれながら授業の工夫をしたり、子どもの状況にあわせながら、発問の工夫をしながら、楽しく学校現場での出前授業に京セラ社員が参加している。このことによって、京セラの社員自身は、子どもから自己の仕事の社会的な意味を、再認している。この再認識過程では、親が子どもから見直され、仕事にも大きな励みにもなっている。京セラの社員も地域住民の一員であり、自分の子どもが出前授業のなかで学級の児童であったりして、子どもが父親、母親を家庭という狭い世界だけではなく、社会的な意味から親を再認識しているのである。京セラの出前授業は、学校教育活動に実際の生活との関連であたな息吹をつくりだしているのである。}, pages = {113--141}, title = {企業の社会的責任と地域 : 京セラCSR活動と国分工場の出前授業}, volume = {5}, year = {} }