@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00012101, author = {小柳, 正司}, journal = {鹿児島大学教育学部研究紀要. 教育科学編, Bulletin of the Faculty of Education, Kagoshima University. Studies in education}, month = {2016-10-31}, note = {本稿は,デューイ実験学校(1896-1904年)の幼児教育部門のカリキュラム開発の経緯を,幼児教育部門開設2年目と3年目の実践記録を手掛かりにたどったものである。幼児教育部門開設1年目の実践記録については既に別稿で扱った。本稿ではそれと合わせて3年間にわたる幼児教育部門のカリキュラム開発を見通す中から,以下の3点を確認する。第1は,初年度の実践の主知主義的性格が2年目以降は軌道修正され,子どもの「自発的観念」と「自己表現」を重視した実践が展開された。第2に,4歳児と5歳児とで,同じ主題の実践をおこなう中でも活動のねらい(目標)に違いが生じるようになっている。第3に,2年目以降は恩物を使った取り出し授業が要所要所でおこなわれており,それに連動する形で算数の初歩的な訓練がおこなわれている。一般にデューイ自身は恩物には否定的だったと解されているので,この点でも幼児教育部門開設初年度からの軌道修正があったものと推察できる。実験学校の幼児教育の目標は,「本能と情動」に基づく直接的な行動から,行動に対する「知的コントロール」の成長を促すことに置かれている。この点で,その主知主義的性格は初年度から基本的に変わっていない。けれども,2年目以降は教育方法として子どもたち自身による活動の自由な展開に重点が置かれ,それを通して行動の「知的コントロール」が生まれるように,自発と誘導の微妙なバランスを取ることが教師の実践上の力量として教師たち自身に自覚されるに至っている。恩物の使用はまさにこの文脈の中でおこなわれている点に注目したい。}, pages = {55--77}, title = {デューイ実験学校における幼児教育カリキュラムの開発}, volume = {67}, year = {} }