@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00001371, author = {岡本, 嘉六 and 斉野, 慎一 and 雨宮, 淳三}, journal = {鹿兒島大學農學部學術報告=Bulletin of the Faculty of Agriculture, Kagoshima University}, month = {2016-10-27}, note = {牛の乳房炎罹患乳腺と敷料として使用されているオガクズから分離されたC.guilliermondiiの病原性をC.albicansを対照として調べた.150mg/kgのコルチゾンで前処理したマウスにC.albicansを10^4,10^5,10^6個静脈内に接種した時の死亡率は, それぞれ0%, 40%, 73%であり, 臓器からの回収菌数, 腎臓の肉眼的・顕微鏡的病変も接種菌数とともに憎悪した.コルチゾン量を50mg/kg, 100mg/kgとした場合には, 死亡例が少なく, 病態も軽度であることから, Candida属の病原性の評価には, 150mg/kgのコルチゾンで前処理するのが適切であると考えられた.乳房炎由来のC.guilliermondii 5株についてみると, 10^6個接種群では, 死亡例はなかったものの, 腎臓・肝臓・肺臓から菌が回収され, 腎臓は褪色し, 白班や水腫の認められるものもあり, 顕微鏡的にも確認された.10^8個接種群では死亡例も認められ, 剖検所見もより重度で偽菌糸の形成も見られた.これらのデータを統計処理したところ, 乳房炎由来株を10^8個接種した群の病態は, C.albicansを10^4個接種した群と同程度またはそれより軽度であった.菌種による標的臓器や病像の違いはみられず, 乳腺由来菌株間の病原性の差異は有意でなかった.オガクズ由来の4株を10^8個接種した群では死亡例はなかったが, 各臓器から菌が回収され, 腎臓には偽菌糸を含む菌塊がみられるとともに, 肉眼的・顕微鏡的にも病原性が明らかであった.各検査項目の統計処理により, この群の病態が乳房炎由来株の10^6個接種群と同程度と判断され, また, 菌株間の差異も認められなかった.以上の成績から, 乳牛とそれを取り巻く環境中に広く分布しているC.guilliermondiiの病原性が実験的に確認され, C.albicansと比べた感染力は, 乳腺由来株で1/10,000以下, オガクズ由来株で約1/1,000,000であることが明らかになった.}, pages = {121--128}, title = {牛の乳房炎と関連したCandida guilliermondiiの病原性の検討}, volume = {40}, year = {} }