@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00014200, author = {清水, 香}, journal = {鹿児島大学教育学部研究紀要. 教育科学編, Bulletin of the Faculty of Education, Kagoshima University. Studies in education}, month = {Mar}, note = {現代の発達した文化・文明のなかで、古くから続く陶芸は土を選び、土に触れ、土を焼くという行為において変わらず独自の文化を貫いている。それは、土を焼くことを中心的営為とし、時代の変化を見極めつつも、ながらく原始的な行為を連綿と受け継いでいるといえる。焼くと固くなる土は、造形時の制作者の豊かな発想を刺激し、素材に対する様々な行為を通じて多様な形を現す。たとえば、ある程度の水分を保有した粘りのある土は可塑性を生み、思い浮かべる形を容易に再現することができる。素材と非常に密接な関係にある工芸のなかで、土を用いる陶芸では、手と土の間に道具を介在させずに素材の性質を直接肌で感じ取りながら制作を行い、幼児の粘土遊びから陶芸を生業とする陶芸家に至るまで同一の手段で行っているということが大きな特徴であるといえる。これは、生活に身近な土という素材の教育的な価値を高めることともつながっているものと考えることができる。  本稿は、成形と焼成の2本柱をもつ陶芸の素材である土の特性に着目し、造形時の素材の理解と焼成による素材の変化の理解が造形行為へどのように関係するのか考察し、今後の美術教育における工芸学習の論点整理を目指すものである。}, pages = {47--57}, title = {工芸教育における「素材」の造形的可能性の探究 : 陶芸素材を中心にして}, volume = {69}, year = {2018} }