@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00014208, author = {肥後, 祥治 and 福岡, 千香子}, journal = {鹿児島大学教育学部研究紀要. 教育科学編, Bulletin of the Faculty of Education, Kagoshima University. Studies in education}, month = {Mar}, note = {障害のある児童生徒の自傷行動は、その対応が難しい行動であることが知られている。実際の対応においては、行動の維持要因や行動の機能評価が重要となるが、そのような場面において動機づけ評定尺度(MAS)は、行動の機能評価が比較的簡便に行えるツールとして知られている。MASは、「物や活動の要求」,「注目」,「回避・逃避」,「自己刺激」の4つの機能の分類枠組みから構成されているが、肥後の自傷行動分類試案と比較すると覚醒を制御するために外的刺激を遮断(外部から入力される感覚刺激など)するケースと内的刺激(痛みや興奮など)を遮断するケースにたいする評価枠組みがなく、これらの事例に対しては不十分な結果が予想される。  本研究は、視覚障害と知的障害を併せもつ障害児の自傷行動の機能評定を実際の学校の授業場面での直接観察、家庭と学校エピソードのABC分析表による記録を分析することを通して、対象児の自傷行動の機能評価を行い、MASの機能アセスメントの枠組みを検討することを目的とした。結果として学校・家庭で観察された腕を噛む行動の約46%が興奮の制御の機能を持つ可能性があることが、直接観察場面では腕を噛む行動の56%が興奮の制御の機能をもつ可能性があることが示された。このことは、MASを自傷行動の評価に用いる際に、外的刺激を遮断(外部から入力される感覚刺激など)するケースと内的刺激(痛みや興奮など)を遮断するケースの機能評価を行えない可能性があることを認識すべきことを示している。}, pages = {149--163}, title = {視覚障害と知的障害あわせをもつ児童の自傷行動の理解 : 事例を通したMASの機能的アセスメントの枠組みの検討}, volume = {69}, year = {2018} }