@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00014356, author = {梅林, 郁子}, journal = {鹿児島大学教育学部研究紀要. 人文・社会科学編, Bulletin of the Faculty of Education, Kagoshima University. Cultural and social science}, month = {Mar}, note = {19世紀から20世紀にかけて活動した、ウィーンの音楽愛好家フリードリヒ・エックシュタインは、アントン・ブルックナーの弟子兼個人秘書であった。本稿は、彼の著書『アントン・ブルックナーに関する思い出』から、エックシュタインの「ブルックナーに対する支援活動の実際」と「ブルックナーの音楽理論や和声に対する理解」を中心として考察することで、一音楽愛好家の、当時の音楽家や音楽に対する支援・貢献の状況を検討するものである。まず、「ブルックナーに対する支援活動の実際」として、エックシュタインはブルックナーの秘書業務をこなすだけでなく、楽譜の出版経費などを支弁することで、ブルックナーの音楽を世に知らしめるという大きな役割を果たした。一方で、「ブルックナーの音楽理論や和声に対する理解」について、エックシュタインはブルックナーの弟子として、彼の音楽理論や和声、そして弟子に対する授業が、ジーモン・ゼヒター、そしてゼヒターが負っていたジャン〓フィリップ・ラモーの教えを厳しく守っていたことを示している。このようなエックシュタインのブルックナーを巡る音楽関連活動は、エックシュタインがユダヤ系の出自であり、当時のユダヤ人を巡るウィーン社会の動向が背景にあることも指摘できる。}, pages = {119--130}, title = {A.ブルックナーの音楽に対するF.エックシュタインの支援と貢献}, volume = {68}, year = {2017} }