@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00014363, author = {金子, 満 and 山下, 慶}, journal = {鹿児島大学教育学部研究紀要. 人文・社会科学編, Bulletin of the Faculty of Education, Kagoshima University. Cultural and social science}, month = {Mar}, note = {戦後70年という時間は、戦争という文字にこめられた具体的な体験と深く結びついた歴史的・社会的な意味や関係性の解体を推し進める結果となった。こうした事物に対する歴史的、文化的意味の解体に対し、改めてそれらの関係の再構築が求められている。 そこで本研究は、戦争を知らない世代のうち特にデジタルネイティブ世代に着目し、その世代にあった新たな体験学習の可能性について吟味を試みている。具体的には、戦争体験者の語り、当時の写真や映像などを通した間接経験から感じたことを、マルチメディアを活用し再現ムービーを作成することによって学ぶという取り組みである。その結果、本研究の分析対象である学生の戦争に対する意識変容について以下の7点を明らかにした。①戦争に対する考えが抽象から具体的へと変化。②他者の戦争体験を自分の体験や自分の思いと対話させ理解を深めた。③戦争に対するイメージは体験した人の数だけ存在することに気付く。④戦争が、人の思想や行動を支配するものであると気づく。⑤メディアで報じられる戦争に対する主体的なまなざしを向けるようになる。⑥戦争がより身近なものとして感じられるようになる。⑦自身が積み上げてきた戦争像や体験者個人の戦争への思いに疑念を抱き、再度戦争について調査し考えるようになった。}, pages = {197--208}, title = {マルチメディアを用いた子ども・若者の体験学習に関する研究 : 鹿屋市吾平町の戦争体験者の語りを中心に}, volume = {68}, year = {2017} }