@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00014595, author = {清水, 香}, journal = {鹿児島大学教育学部研究紀要. 教育科学編, Bulletin of the Faculty of Education, Kagoshima University. Studies in education}, month = {Mar}, note = {工芸とは何かと問われた場合,工芸品としての「もの」を指す場合と,手仕事としての「技」を指す場合がある。人が生きるうえで必然的に生まれた原始的な営みである手仕事は,機能性や美的要素を備え人々の暮らしを支えてきた。いわば工芸のあり方そのものが,豊かな暮らしを守り続けるためのひとつの担い手になってきたのである。そのような工芸を「技」の視点からみた場合,土や木など天然素材を扱う工芸において素材の性質を理解することは,成形技法や加工法に大きく影響する。成形技法や加工法は素材に沿って生み出されているため,性質の特徴把握をないがしろにすると成形物の崩壊に繋がる可能性が高くなるのである。素材への理解から技能習得のための訓練,素材を生かした美的感覚の向上など,暮らしを支える工芸の担い手たちは,大量生産品に囲まれた現代の生活のなかで質の高い手仕事を絶やさぬよう伝統を守り伝えている。工芸教育においても,手仕事への興味と理解を目標に,技能の習得やデザイン力を中心に行っていかなければならない。しかし,実際の教育現場では工芸教育が“ 工芸の体験” で終わってしまうという問題点がある。これは,工芸における手仕事の重要性,すなわち工芸の基本となる“ 技の習得” が生徒の発達段階に沿っていないからではないかと考えられる。 本稿は,中等美術・工芸領域のなかでも陶芸に焦点をあて,素材と技法の関係性を精査し,工芸教育における技能の習得に関する問題解決のための糸口をみつけることを目指すものである。}, pages = {11--20}, title = {中等美術・工芸領域における陶芸分野の教育的特質}, volume = {70}, year = {2019} }