@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00014615, author = {新名, 隆志}, journal = {鹿児島大学教育学部研究紀要. 人文・社会科学編, Bulletin of the Faculty of Education, Kagoshima University. Cultural and social science}, month = {Mar}, note = {英語圏のニーチェ研究を牽引する一人であるブライアン・ライターは,ニーチェ道徳思想の自然主義的特徴とその意義を強調する一方,ニーチェの価値転換の思想の意義を貶める議論を展開している。その議論を受け入れるかどうかによって,ニーチェ思想全体の解釈の方向性は大きく変わる。本稿は,ライターの議論を大きく二つの点で批判し,ニーチェの価値転換思想の意義を再確認することを目的とする。 第一に,ライターは,論理的に飛躍のある議論によって,ニーチェが依拠する力という価値の規範的特権性を奪い取ってしまう。第二に,ライターは,やはり論理に飛躍がある推論に基づいて,価値転換の議論が不合理でレトリカルなものにすぎないと主張する。彼はこのような議論により,極端に価値相対主義的な立場をニーチェに帰することによって,力という価値に依拠した価値転換という,実質的で規範倫理学的なニーチェの議論の理論的意義を破壊してしまうような解釈に至ってしまっている。}, pages = {11--22}, title = {「すべての価値の価値転換」に合理的根拠はないのか : ブライアン・ライターのニーチェ解釈の批判}, volume = {70}, year = {2019} }