@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00014625, author = {瀬筒, 寛之}, journal = {鹿児島大学教育学部研究紀要. 人文・社会科学編, Bulletin of the Faculty of Education, Kagoshima University. Cultural and social science}, month = {Mar}, note = {本稿は、戦国早期のものとされる曽侯乙墓竹簡の書法を考察するものである。その文章内容は、葬送に用いられた車馬や武器甲冑記録(遣策)であり、文字は日常通行体の部類と考えられる。曽侯乙墓竹簡の書法には、ⅰ楚系文字の特徴である扁平な字形ではなくやや縦長で左に傾斜している、ⅱ楚系文字の円転の特徴が薄い、ⅲ起筆は露鋒で鋭く、横画は弧形に上に膨らみ、終筆は押さえず軽快に引き放つ速書きである、などの特徴が見られる。ⅲの特徴は他の楚簡と共通する一方、ⅰ、ⅱの特徴は、他の楚簡とは一線を画すものである。その要因としては、曽侯乙墓竹簡の年代が戦国早期であり、戦国中期を中心とする他の楚簡との時代差によるところが大きいと考えられる。縦長で左傾し、比較的直線的にも見える戦国早期の曽侯乙墓竹簡の書法から、扁平で円転を基調とする戦国中期以降の楚系文字の書法へと変遷していく過程を確認することができる。}, pages = {1--12}, title = {曽侯乙墓竹簡の書法に関する一考察}, volume = {70}, year = {2019} }