@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00014652, author = {橋本, 直樹}, journal = {経済学論集, Journal of economics and sociology, Kagoshima University}, month = {Mar}, note = {「昨年上梓した『『共産党宣言』普及史序説』(八朔社)から下記3点を敷衍し,内容をさらに展開して報告する。 1 .近年わが国では1872年独語版を根拠に,表題は「党」を除いた『共産主義[者]宣言』であるべきで,それがマルクスの本意だとの説が提起され,今も一定の影響力をもっている。しかし,わずかでも刊行経緯を見れば,謬論妄説だと分かる(拙著第9章IV 及び第11章)。 2 .最新の研究では,初版(1848年2月刊)の刊地は表紙・扉の記載通りでなく,翌3月3日から『宣言』全文を連載した『ドイツ語ロンドン新聞』の印刷所である。同紙社主で実質上の主筆ブラウンシュヴァイク公カール2世は19世紀ドイツで唯一革命によって玉座を追われ,復帰を目指していた。なぜ初版の印刷や連載を許可したのか(同第5・6章)。 3 .思想の影響力を見る上で重要な初版の部数は従来約千部であった。しかし,異本の検討と上記刊地の新説から1万部程に激増する可能性が高い(同第1~6章),――以上。」 (『社会思想史学会第42回大会 大会プログラム・報告集』2017年,46ページから)}, pages = {73--86}, title = {『共産党宣言』の普及史から : 短い表題・最初の連載・初版の部数}, volume = {92}, year = {2019} }