@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00014767, author = {岩船, 昌起 and IWAFUNE, Masaki and 森, 博一 and MORI, Hirokazu and 黒光, 貴峰 and KUROMITSU, Takamine and 柿沼, 太郎 and KAKINUMA, Taro}, journal = {鹿児島大学総合教育機構紀要}, month = {Mar}, note = {さまざまな自然災害が想定される鹿児島県では、「極端な自然現象」の中でも自らの身を守り、劣悪な避難生活の中でも生き抜く力を、全ての県民が有しているべきである。本県に立地する鹿児島大学でも、災害時に生き残る力の育成に必須の“総合防災”に関わる知識と技術を教授できる「防災教育の仕組み」が必要である。 近年の本学共通教育で“総合防災”に関わる授業科目としては、地域防災教育研究センターの専任・兼務教員を中心として、2013年度前期に「いのちと地域を守る防災学Ⅰ」が最初に開講され、「防災士」資格取得の仕組みを構築することと関連して、2014年度から2016年度までに「地域防災学実践Ⅰ」や「防災フィールドワーク」等の数科目が開講されてきた。2017年度では科目数の増加はなく、2018年度でも同様に増加を見込めない状態であるものの、これらの授業科目では、鹿児島県内のさまざまな防災関係機関の協力を得つつ、防災業務を行う責任者等がゲスト講師等として参画している。特に、鹿児島地方気象台は、日々の防災に関わる業務で本学と連携するとともに、共通教育科目「いのちと地域を守る防災学Ⅱ」等に非常勤講師を派遣する等、本学との厚い協力関係を維持している。 鹿児島地方気象台が本学教育学部家政科科目「住居学概論」や工学部海洋土木工学科科目「海岸防災工学」および共通教育科目「防災フィールドワーク」等で提供・実施した「気象庁ワークショップ『経験したことのない大雨 その時どうする?』」は、アクティブ・ラーニング形式の授業である。本稿では、アンケート調査やスライドの分析等を通じて、この授業の内容を考察する。その結果、「注意報」「警報」といった「防災気象情報」や大雨に関する知識を提供・解説し、防災行動やその判断等を「被災しない」方向に改善できる学習プログラムであり、受講した学生等の評価が高いことが分かった。「地図」や「ハザードマップ」に関わる「時空間情報」の整理については、修正するべき課題があるものの、鹿児島地方気象台と本学との連携の中で地形学や地理学等の専門分野の協力を得て具体的な助言や資料の提供等が行われれば、改善が可能である。 本学の共通教育においては、鹿児島地方気象台との連携・協働、そして他の防災関係機関とも連携を深めながら、“総合防災”をより体系的に教授できる仕組みを構築する必要がある。南九州・南西諸島での「地域活性化の知の拠点」としての役割を担うために、本学では「地域人材育成プラットフォーム」を構築し、現在「防災」についてのプログラムも検討されつつある。今後、地域防災教育研究センター教員を始めとする鹿児島大学の「防災」関係者、鹿児島地方気象台を始めとする防災関係機関の協力を頂きながら、より総合的な体系の構築が目指されるだろう。}, pages = {52--75}, title = {鹿児島大学での防災教育の取り組み : 鹿児島地方気象台との連携授業の分析を通じた論考}, volume = {1}, year = {2018}, yomi = {イワフネ, マサキ and モリ, ヒロカズ and クロミツ, タカミネ and カキヌマ, タロウ} }