@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00014769, author = {福満, 博隆 and FUKUMITSU, Hirotaka and 川畑, 和也 and Kawabata, Kazuya}, journal = {鹿児島大学総合教育機構紀要}, month = {Mar}, note = {現在の日本の若者・子どもたちを取り巻く環境は大きく変化し、他者への思いやりの気持ちや迷惑をかけないという気持ち、生命や人権の尊重の心、自制心や規範意識の低下、人間関係形成能力の低下などが指摘され、物事を考えて判断し行動するといった自主自立心、様々な体験や挑戦することによる自信や自己実現、多くの人と関わる対人関係、自然や生命に対する畏敬の念といった自然観などが低下しているのではないかと考えられる。 青年期のキャンプの効果として「野外教育、自然教育による社会的スキルやライフスキル、自己成長といった効果が実習を通して得られた。」、また、「キャンプ体験は、前に踏み出す力(アクション)の主体性と実行力、考え抜く力(シンキング)の計画性と創造力、チームで働く力(チームワーク)の発信力と傾聴力、状況把握力など社会人基礎力を構成する一部の能力に教育効果がある」と研究報告されている。これらのことから、先述した現代の若者を取り巻く問題に対し、キャンプの効果が大きく期待できると考える。 これらのキャンプ効果は、キャンプ後の日常生活においても発揮されることが期待される。しかしながら、青年期におけるキャンプ後の日常生活における行動力についての報告は少ない。 そこで本研究は、現代社会で低下が叫ばれている若者の行動力の成長を、キャンプ実習が行動力に与える影響から検証するために、独自に作成した質問紙を用いて、平成23年度、24年度の2年間において、鹿児島大学共通教育科目「自然体験活動入門講座」のキャンプ実習に参加した大学生を対象に、キャンプ実習前後における日常生活の行動力の変化を調査し、比較分析することで、自然体験活動が青少年期における人格形成の成長に及ぼす影響の実態とその要因を明らかにした。その結果として、年度別比較では、両年度共に全5因子(自主・自立、自信、自己表現、対人関係、自然観)での有意差な向上が見られたことから共通教育科目「自然体験活動入門講座」のキャンプ実習が参加学生の行動力の変化に影響を与えたことが推察された。また、男女別比較では、男子よりも女子の方が全5因子においてキャンプ実習の影響が大きかった。さらに、経験別比較では、キャンプ経験が少ない参加学生の行動力の因子の向上が多く見られ、キャンプ経験の多い者ではあまり有意な向上が見られなかったことから、入門編として適切な負荷であったことが示唆された。}, pages = {85--92}, title = {大学キャンプ実習が行動力の成長に及ぼす影響に関する考察}, volume = {1}, year = {2018}, yomi = {フクミツ, ヒロタカ} }