@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00015127, author = {瀬筒, 寛之}, journal = {鹿児島大学教育学部研究紀要. 人文・社会科学編, Bulletin of the Faculty of Education, Kagoshima University. Cultural and social science}, month = {}, note = {熹平石経は、後漢熹平四年(一七五年)、儒学経典を校定し、七〇余に刻石したものである。熹平石経は、当時の正体の隷書で書かれ、書道史、書体史においても価値の高いものであるが、原石は散逸して残石や搨本が収蔵されている。本稿では、正体的隷書で書かれた熹平石経およびそれと同時期、同地域(近隣地域)に建碑された乙瑛碑、礼器碑、曹全碑、張遷碑の字形を比較検討し、隷書の代表的古典と尊称されるこれら四碑の価値を、筆意のみならず正体の視点からも確認することを目的とした。その結果、熹平石経残石と乙瑛碑との字体・書風の共通点を見出した。また、熹平石経残石の字体が、金文や小篆の正統を汲む字体によって書かれている字例を掲出した。一方、熹平石経以後に建てられた曹全碑や張遷碑には、簡略な字体と考えられる形状に書かれている字例も見られた。熹平石経残石の字体に、それよりも先に書かれた乙瑛碑や礼器碑との共通点が比較的多く見られる点については、政治的、文化的交流の面にも目を向ける必要があろう。}, pages = {1--10}, title = {熹平石経残石と漢碑の字形比較考}, volume = {71}, year = {2020} }