@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00001514, author = {白尾, 秀隆 and 今林, 俊一 and 川畑, 秀明}, journal = {鹿児島大学教育学部教育実践研究紀要, Bulletin of the educational research and development, Faculty of Education, Kagoshima University}, month = {2016-10-27}, note = {本研究では,教員養成学部生の全学年を対象とし,進路選択に対する自己効力の学年による差異や教職志望度,教職適性との関連について検討を行った。その結果,教員養成学部生の進路選択に対する自己効力の特徴として,次のようなことが明らかになった。 (1)情報収集の自己効力が未発達の状態である。(2)進路選択行動が必要な局面になっても,進路選択に対する自己効力が十分に高まらない。(3)進路選択に対する自己効力は,教職志望度よりも教職適性に強い影響を受けている。(4)教職志望度は高いが,教職適性が低い学生は自己理解・自己評価の信念や自信を喪失しており,このような苦しい心理的状況に陥っている学生が少数ではあるが存在している。現在の教員養成学部生は,若松(1997)も指摘しているように,もはや一枚岩では捉えられなくなってきている。職業決定・未決定は,決まった-決まらない,積極的-消極的など単一次元の軸に乗せて説明できる現象ではなく,多次元的な側面をもつ問題として捉えていかねばならない(安達,2003)のだろう。本研究の結果からも,教職を志望しているが,実は,自分の適性のなさに悩み,苦しんでいる学生の存在が浮き彫りとなった。教員養成学部生を対象とした研究では,教育実習の効果がこれまでもよく取り上げられている。例えば,今林ら(2004),白尾(2004)などによって,教育実習を通して教師効力が高まることが明らかにされており,教育実習においては,進路選択に対する自己効力と教師効力との関連も検討していく必要があろう。また,長岡ら(2001)は,教育実習を啓発的経験として機能させるために,教育実習の事前指導などにおける,進路選択に対する自己効力を高めるような指導・援助の必要性を指摘しているが,今後は,教育実習も含め,より広い視野に立った,より個別的な指導・支援の方法を模索していく必要があろう。}, pages = {157--164}, title = {教員養成学部生の進路選択に対する自己効力}, volume = {15}, year = {} }