@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00015355, author = {福留, 宗一郎 and Fukudome, S. and 冨山, 清升 and Tomiyama, K.}, journal = {Nature of Kagoshima}, month = {Jun}, note = {鹿児島県喜入町の愛宕川河口干潟には,ウミニナBatillaria multiformis (Lischke) が生息している.ウミニナは泥中に紐状の卵鞘を産み,ベリジャー幼生が孵化するプランクトン発生である.しかし,本種の生活史については,まだ不明な点が多い.本研究ではウミニナの生活史を明らかにする目的の1 つとして,愛宕川の河口干潟において複数の調査区を設置し,ウミニナのサイズ頻度分布の季節変動について比較調査した. 調査は毎月行ない,愛宕川の河口干潟に上流からStation A, B を設けて,25 × 25 cm のコドラートをランダムに3 ヵ所とり,コドラート内のウミニナの出現数と殻高を計測した.その結果,上流から下流になるにつれて,サイズピークが大きくなることが観察された.また,愛宕川河口のウミニナは,春から夏ごろに卵鞘が産みつけられ,水中でのプランクトン生活を経て,夏から秋ごろに着底し,8 から12 月には約3 mm に成長し,1 月には4–6 mm に成長すると予測された.その後,次の歳の春には6mm 程度に成長し,秋までに18 mm に達する.冬には成長が停止,または遅くなり,翌春にサイズピークのサイズ集団に近づくと予測された.またStation A とB の形態の比較も行なった.ウミニナの成長が落ち着く10 月にStation A とBそれぞれにおいて220 個体ずつ採取し,殻高と螺塔部位と殻幅の3 ヵ所の長さを測定した.得られた数値をt- 検定にかけて有意差の有無を調べたところ,A とB の調査区において形態の差異が確認された.}, pages = {137--144}, title = {干潟におけるウミニナ集団のサイズ頻度分布季節変化の個体群間比較}, volume = {44}, year = {2018} }