@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00015367, author = {高田, 滉平 and Takada, K. and 村永, 蓮 and Muranaga, R. and 冨山, 清升 and Tomiyama, K.}, journal = {Nature of Kagoshima}, month = {Jun}, note = {フトヘナタリCerithidea (Cerithidea) rhizophorarum rhizophorarum (A. Adams, 1855) は日本では東京湾以南に分布し,西太平洋沿岸に広く分布するフトヘナタリ科に属する雌雄異体の巻貝である.鹿児島市喜入町を流れる愛宕川河口干潟には,メヒルギやハマボウからなるマングローブ林が広がっており, ウミニナ科のウミニナBatillaria multiformis (Lischke, 1869) とフトヘナタリ科のフトヘナタリ,カワアイCerithidea djadjariensis (K. Martin, 1899),ヘナタリCerithidea cingulate (Gmelin, 1791) の4 種が同じ生息域に生息している.本研究では,愛宕川河口干潟におけるフトヘナタリの殻幅サイズの季節変動および生息密度について調査と考察を行った.調査は,鹿児島県鹿児島市喜入町を流れる愛宕川の河口干潟(31°23′N, 130°33′E)において満潮線から支流までの水平距離が約9 m,高低差が150 cm の比較的急傾斜な場所で行った.サイズ頻度分布は2017 年1 月から2017 年12 月の期間に毎月1 回,大潮の干潮時に,目視可能なフトヘナタリを無作為に100 個体程度採集し,殻幅(mm)をノギスを用いて0.1 mm 単位まで計測し記録した.フトヘナタリは成貝になると殻頂部が失われることがほとんどであるため殻幅を記録した.生息密度調査は無作為にコドラート5 箇所設置して行った.コドラートは50cm × 50 cm 区画のものを使用し,区画内の目視可能なフトヘナタリの個体数を記録した.その結果,愛宕川河口干潟において,過去の調査と比較して,殻幅サイズの季節変動に若干のずれがあった.新規加入が見られる年とそうでない年があるが,2017 年においては特に目立った新規加入は確認されなかった.フトヘナタリの生息密度に関しては,6 月以降に急激に個体数が増加し,区画間での平均値なども増加したことから,6–9 月の時期に生殖行動が行われたため高密度に集合したのではないかと考えられる.}, pages = {225--231}, title = {鹿児島市喜入干潟におけるフトヘナタリCerithidea (Cerithidea) rhizophorarum rhizophorarum の生活史}, volume = {44}, year = {2018} }