@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00015418, author = {谷口, 明子 and Taniguchi, A. and 冨山, 清升 and Tomiyama, K. and 大滝, 陽美 and Ohtaki, H. and 鈴鹿, 達二郎 and Suzuka, T. and 福留, 早紀 and Fukudome, S.}, journal = {Nature of Kagoshima}, month = {May}, note = {フトヘナタリCerithidea rhizophorarum は,東北地方以南,西太平洋各地に分布するフトヘナタリ科に属する雌雄異体の巻貝であり,アシ原やマングローブ林の干潟泥上に生息している.鹿児島市喜入町を流れる愛宕川の河口干潟にはメヒルギKandelia candel やハマボウ Hibiscus hamabo からなるマングローブ林が広がっており,河口域の干潟ではフトヘナタリが広く生息しているため,木登り行動が容易に観察できる.本研究では愛宕川河口干潟において,フトヘナタリの木登り行動について調査した. 調査区内のメヒルギが多く生息する区域において,大潮干潮時のフトヘナタリの木登り個体数を毎月調査した.その結果,繁殖時期の6 月から9月には主に干潟上に生息しており,その後徐々に樹上に移動して10 月に最も多くなり,その後減少して春先にかけて再び干潟に下りる個体が増えるという傾向が認められた.また,上記の研究から,フトヘナタリは特定の木に登る傾向が強いこと,木1 本当たりの木登り数が多い地域があることが分かった.その他,メヒルギの気根数と木登り個体数の木登り個体数の関係から,木の直径と木登り個体数には相関が無いことも明らかになった.木登り行動について,夏期の小潮時に,マングローブ林内のメヒルギに登る個体数を25 時間1 時間毎に観察し,日周期変化を調べた.その結果,1日の中で潮汐の動きと関係して木に登り下りしていた. 同じ個体が同じ木に登り下りしているのかどうかを調べるために,マーキングをしてその後8 日間追跡調査した.その結果,フトヘナタリは数日間同一の木の周辺に留まる傾向があった. 木登りをしやすい個体と木登りをしにくい個体がいるのか調べるために,マーキングをしてその後8 日間追跡調査を行った.その結果,木登りをしやすい個体としにくい個体の存在が明らかになり,複数のエコタイプの存在が示唆された.}, pages = {151--161}, title = {鹿児島県喜入のマングローブ林干潟におけるフトヘナタリCerithidea rhizophorarum の木登り行動}, volume = {45}, year = {2019} }