@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00015560, author = {奥, 奈緒美 and Oku, N. and 冨山, 清升 and Tomiyama, K. and 橋野, 智子 and Hashino, T.}, journal = {Nature of Kagoshima}, month = {May}, note = {イシダタミMonodonta labio confuse は,日本においては北海道以南に分布している転石海岸の潮間帯に多く生息する海産巻貝である.本種の生活史や生態に関する研究例は多いが,本種の成長線を用いた研究例は少ない.橋野(2010)は,細かな内部成長線も含めたすべての内部成長線を数えるといった内容の研究を行った.本研究では,その中でも太い内部成長線(年輪)を数えることで,より詳細な生活史や齢の調査が可能であるかを検討した.同時に採集した殻高サイズを測った.サンプルは,鹿児島市桜島横山町の袴腰海岸の潮間帯で,月に1 回2007 年7 月から2009 年10 月の期間に集めたものを使用した.観察しやすいように貝を処理した後,殻をグラインダーにかけて削った.削った断面には内部成長線が観察できる.デジタル顕微鏡を用いて,175 倍で殻頂を中心に内部成長線を撮影して記録した.殻の断面に見られる縞状の太い内部成長線(年輪)のみを数えた.x 軸に殻高,y 軸に内部成長線数の散布図を作成した.内部成長線と殻高の相関は,殻高10 mm未満の範囲が一番大きい.10 mm を境に相関係数の値は小さくなっていった.一定のサイズまでは本数と殻高の相関があるといえ,殻高サイズが一定以上のサイズを超えると相関がなくなることがわかった.このことから,体サイズを測定して齢の決定をすることは難しいことがわかった.従来のサイズ頻度分布を使った齢査定では,新規個体の進入時期と成長遅滞の期間はわかるが,齢を決定することはできない,イシダタミの外部成長線は不明瞭であるが,内部成長線は明瞭なので,今後の生活史や齢の調査に使えると思われる.}, pages = {371--381}, title = {殻の内部成長線解析に基づく桜島袴腰大正溶岩の潮間帯におけるイシダタミの生活史}, volume = {46}, year = {2020} }