@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00015562, author = {植木, 拓郎 and Ueki, T. and 冨山, 清升 and Tomiyama, K.}, journal = {Nature of Kagoshima}, month = {May}, note = {鹿児島県は南北に広い南北に広い土地を有している.そのために多種多様な生態系がみられ,多くの生物が生息している.その中で陸産貝類は移動性が乏しいために,離島などでは独自の気候に適応して進化した固有種が多くみられ,様々な調査が行われてきた.しかしながら,鹿児島本島では離島に比べて調査例が少ない.そこで,本研究では鹿児島本島の薩摩半島鹿児島湾側に焦点を当て,主な調査地を鹿児島市,および姶良市とし,陸産貝類の分布調査を行い,それぞれの調査地での特徴,類似点,相違点を明らかにすることを目的として行った.本調査は,2019 年2 月から2020 年12 月にかけて12 地点でサンプリング調査を行った.採取方法は主として見つけ取りをそれぞれ調査地で合計1 時間程度行った.また,微小な貝類には見つけ取りでの採取が困難なため,調査地の土壌約500 ml を研究室に持ち帰り,乾燥機で乾燥させて後,ふるいにかけ,双眼実体顕微鏡を用いて分別した.その後,種同定を行いサンプルとして保存した.その後他地点との類似性を明らかにするためにサンプルをもとに類似度指数を算出し,算出した類似度指数を使いクラスター分析を行い,デンドログラムを作成した.調査の結果,鹿児島県薩摩半島鹿児島湾側の12 地点の調査で計2 目10 科19 属19 種1453 個体を採取することができた.愛宕神社,南方神社,多賀神社の3 か所では10 種もの陸産貝類採取することができたが,七社神社と宮坂神社では4 種しか採取することができなった.また,類似度から求めたデンドログラムの結果,大きく3 つのグループに採取地がわかれた.鹿児島県薩摩半島鹿児島湾側を調査地とした今回の調査では,これらの場所の優占種は,アズキガイとヤマクルマであると考えられる.また,各地点に出現したレッドデータブックに記載されている種についてのデータでは,南方神社が著しく高い値を示しており,陸産貝類の希少種が多く生息していることを示していた.それぞれの調査地点での類似度をもとに作成したデンドログラムはおおよそ採取地が近い者同士でグループ化がされていた.その中でも,宮坂神社が離れている場所であるのにもかかわらず,正一位稲荷大明神とグループ化されていることは,宮坂神社で採取された合計個体数と合計種数が少なったためと考えられる.これらの調査結果をより信頼度が高いものとするために,より細かい調査が必要になってくると考えられる.}, pages = {403--414}, title = {鹿児島県薩摩半島鹿児島湾側における陸産貝類の分布}, volume = {46}, year = {2020} }