@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00015567, author = {船越, 公威 and Funakoshi, Kimitake}, journal = {Nature of Kagoshima}, month = {May}, note = {鹿児島県におけるニホンアナグマMeles anakumaの現状を知るため,6 地域別年次別のロードキル個体数/100 km を算出し,その数が相対的な生息個体数の変化を反映しているとして個体数の推移を追った.個体数の変化に対する近年の捕獲圧の影響や同所的に生息するタヌキの個体数変化との関係を検討した.その結果,薩摩半島域では2013 年頃からアナグマの個体数は急増(ロードキル個体数10 頭以上)したが,大隅半島域では少しの増加(ロードキル個体数10 頭以下)に留まっていた.有害捕獲数もこれらに連動して増加した.その後,両地域の増加傾向は2016 年まで続いたが,2017 年にロードキル個体数が大隅南東部を除いて急減した一方で,全県総捕獲数は6 千頭で高止まりしていた.他方,タヌキは全県で個体数の増減がみられるが個体数が多く(ロードキル個体数10 頭以上),特に大隅半島域では顕著(ロードキル個体数30 頭以上)である.両種の個体数やその変動の違いは,繁殖率の差や食物資源をめぐる両種間の干渉があると予想される.アナグマは依然として個体数が多い状況にあり,農作物被害の拡大も無視できないが,今後,過度の捕獲圧でアナグマが激減しないよう保全上注視する必要がある.}, pages = {443--450}, title = {鹿児島県のニホンアナグマMeles anakuma におけるロードキル個体数の変化からみた捕獲圧の影響とタヌキNyctereutes procyonoides との関係について}, volume = {46}, year = {2020}, yomi = {フナコシ, キミタケ} }