@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00015670, author = {桜井, 芳生 and Sakurai, Yoshio}, journal = {Sociology today}, month = {Sep}, note = {本稿は、いわゆる「セクシャルハラスメント」という現象「それ自体」を対象とするのではない。そうではなく、現代日本において一時期盛んとなり、そしてすぐに下火となった、セクシャルハラスメントに対する「言及現象」(本稿では、これを「セクハラ・ブーム」とよぶ)を説明の対象とする。説明の仮説は、岸田秀のいわば「女性=性価値商品」説を援用したものである。すなわち、青年女性の「商品価値」が、「性商品」としてのそれから「労働力商品」へのそれへと相対的にシフトしながらも、男性たちはそのことをいわば身を持って理解しておらず、そこに青年女性の自己把握と男性たちの彼女らに対する把握とのいわば「ズレ」が生じ、この「ズレ」を原因としっっまたこの「ズレ」を補正するような現象が「セクハラ・ブーム」であった、という解釈を、我々は提案する。この我々の「女性=性商品価値シフト」仮説の信愚性を高めるために、一部で喧伝されている「新婚夫婦がセックスをしなくなった」という現象に対しても我々の仮説が説明力をもつことをも述べる。最後に本稿の論述に対して多くの読者が不快感を持つことを予想し、その理由を考え、あわせて「社会問題」を扱う際のある「罠」について示唆する。}, pages = {51--60}, title = {「セクハラ・ブーム」 : あるいは「セックスしない新婚」現象にたいする・「女性=性商品価値シフト仮説」の提案}, volume = {2}, year = {1991}, yomi = {サクライ, ヨシオ} }