@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00015757, author = {清水, 香}, journal = {鹿児島大学教育学部研究紀要. 人文・社会科学編, Bulletin of the Faculty of Education, Kagoshima University. Cultural and social science}, month = {Mar}, note = {本稿では、陶芸技法のなかでも石膏型を用いた技法に着目し、伝統的に受け継がれてきた技法から発展させた革新的な技法を確立することは可能かについて、これまでの研究および制作物をもとに考察していく。土という素材の性質から必然的に確立してきた陶芸技法は、現代まで手技を通して受け継がれてきた。手引書などの記述を中心とせず、師匠の技を見て盗むといった手法を続けてきた陶芸技法の伝達により、これまで多くの陶芸家を輩出してきたにもかかわらず、基礎となる技法は共通していることに驚く。これを基盤とし、現代の陶芸家は新たな陶芸技法を模索しているのである。 筆者が2005 年から追求してきた泥漿による表現方法は、石膏型を用いた陶芸技法の「鋳込み成形」から派生した技法である。石膏型へ流し込む泥状の土により目的物を得るのとは異なり、型の形状を写しとるための泥としてではなく、泥状の土自体からある形を形成できるのではないかという考えのもとに生み出した技法である。課題は多く残されており、作品が安定して成形可能になるためには素地の実験や理想的な形体の追求を進める必要がある。これから諸点の検討に立ち入る前に、本研究が追い求める新たな技法が現代的陶芸技法のなかでどのような位置にあるのかをまず明らかにすることが必要になってくる。そのため、本稿では現代的陶芸技法の到達点を把握し、泥漿表現の可能性とはなにかについて考察していく。}, pages = {15--26}, title = {石膏型を用いた現代的陶芸技法の研究}, volume = {72}, year = {2021} }