@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00015764, author = {和田, 信哉 and 山本, 貴之}, journal = {鹿児島大学教育学部研究紀要. 教育科学編, Bulletin of the Faculty of Education, Kagoshima University. Studies in education}, month = {Mar}, note = {本稿は,創造的な数学的活動を記述できるツールである図式的推論について,記号論と身体化理論の観点から考察し,より詳細で豊かな説明を与えることでその記述性を高めることと,記述的ツールとしての図式的推論に規範性をもたせるために,図式的推論に関する規範性に対する示唆を得ること,の2つを目的としている。そのためにネットワーク化ストラテジー(Prediger et al, 2008)を用い,図式的推論の事例を記号論から記述した後に,それを身体化理論から記述し,これらを協応することがより豊かな説明になることを議論した。また,それとともに,事例分析の際にKinach(2018)のデザイン原理の観点から議論することでその有効性を検討した。 その結果,次の示唆を得ることができた。①図式的推論が進むためには,図式が類似記号から指標記号へ切り替わる必要があり,そこには身体性が大きく関わっている。②図式が類似記号のままで操作規則を見いだせない場合は,教師の身体的な介入が必要である。③Kinachの図式を基盤とした記号論的連鎖のデザイン原理は,図式的推論を連鎖的に意図する授業をデザインする上での重要な指針となりうる。}, pages = {15--28}, title = {図式的推論に基づく数学授業に関する基礎的考察 : 記号論と身体化理論の視座から}, volume = {72}, year = {2021} }