@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00015942, author = {佐藤, 宏之}, journal = {鹿児島大学教育学部研究紀要. 人文・社会科学編, Bulletin of the Faculty of Education, Kagoshima University. Cultural and social science}, month = {Mar}, note = {1945年の日本の敗戦から75年以上の歳月が経過した。戦争体験世代や戦争や戦時の生活を少しでも記憶している世代は少なくなり、統計上、日本の総人口の10%を切ったといわれている。体験や証言として戦争・戦時が語られる時代から、少数派の戦争体験者と多数派の非体験者によって構成された戦争の記憶が、非体験者からさらに次の非体験者へと継承される時代になった。そして現在、「体験者消滅」の時代がおとずれようとしている。 本稿は、2014年度~2017年度にかけて実施した鹿児島県出水市における戦争体験者に対する聞き取り調査の歴史実践と、それによって得られた戦争体験の特徴を論じたものである。体験者のライフストーリー(生まれてから現在まで)を追う形式で、統一した基準・観点から体験者すべてに同じ質問を行う調査方法を採ることで、体験者自身の気持ちの変化(複合性)と、体験者の立場の違いによる重層性から、それぞれの戦争体験を比較・検討することが可能な基盤ができた。それによって、個々人がどのような立場からどのような経験・行動をし、それが相互にどのような影響を与えあったか、異なった個々人が互いにどう関わり合って社会を動かしていたのかという、個人と個人、個人と社会の関係性に迫ることが可能となったといえる。}, pages = {11--27}, title = {地域の戦争の〈記憶〉をめぐる歴史実践 : 新たな価値の創出をめざして}, volume = {73}, year = {2022} }