@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00015979, author = {山田, 誠}, journal = {経済学論集, Journal of economics and sociology, Kagoshima University}, month = {Mar}, note = {1.課題の設定 2.2021年の大学生イベント「絵本づくり」と西米良村の住民 3.受け身の大学生と教育改革の諸相  1) 大学のアクティブラーニング論と教育改革をめぐる議論  2) 大学生活の満足度とサークル集団に対する愛着 4.信頼の社会に迎えられる大学生と開かれた住民の心。  1) 大学発の教育プロジェクトと非認知的スキル重視の学びの理論  2) 過疎村の青年訪問者と受容する人々の相互作用  3)「九州まちづくり」の展開と運営委員会 5.結び, 本稿では学生団体の開く「九州まちづくり」を素材に用いて,大学改革をめぐる諸議論と今日的日本における自己形成の課題との関連性を検討する。 実社会に出て通用するだけの自己形成を遂げていない大学卒業生の増大が関心を呼んでいる。この社会の声を受けて,国は2010年代に大学を中心に一連の教育改革を実施している。しかしながら,学習時間を尺度にして調べると,大学生が勉学に取り組む意欲を増大させている様子は見られない。この時,専門スキルの習得に傾斜する正課授業という大学環境にあって,サークル活動は,大学生からみて楽しい大学生活を経験できる場としての期待がかかる。しかるに,調べてみると,参加者の多くは,不満や悩みを抱えながら活動しているのが実態である。 他方では,九州の大学を中心にして自発的に集まる大学生たちは,主に個別大学の枠内に限定され,しかも多くの制約を抱える日常の大学社会から飛び出して,イベント「九州まちづくり」を開く。例年,運営委員たちの企画アイデアを持ち寄ってイベントが実施さる。2021年は西米良に居る語り部の力を借りて,子供たちと絵本をつくるプログラムであった。この取り組みは,大学生にとって自己形成の場となっている。なによりも,「失敗の自由」と向き合いながら即興で運営される大学生のイベントは,個人を点数で評価する大学の教育改革と基本的な性格が異なる。}, pages = {45--65}, title = {西米良村での大学生イベントと青年期の自己形成 : アクティブラーニングと対置する「深い学び」の実践}, volume = {98}, year = {2022} }