@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00016840, author = {高山, 耕二 and TAKAYAMA, Koji and 中村, 南美子 and NAKAMURA, Namiko and 河合, 渓 and KAWAI, Kei}, journal = {南太平洋海域調査研究報告, Occasional papers}, month = {Mar}, note = {アマミノクロウサギ(Pentalagus furnessi)(以下,ウサギ)による農作物被害が深刻化しており、特にタンカン園での被害防止技術の開発が急務となっている。一方、ウサギは特別天然記念物であり、現地では“保護と被害対策”の両立が求められている。本研究では、ウサギの侵入防止に向けた電気柵設置の有用性を検討した。【方法】徳之島のタンカン園(周囲100m、2 a)に架線高10~30㎝の電気柵を設置し、設置前23日間を対照区、設置後752日間を試験区とした。カメラで侵入個体を撮影し、両区の撮影率を比較した。試験区では、柵に対するウサギの行動反応をカメラで撮影し、タンカン樹の食害の有無を調査した。柵の資材費、設置と管理に要した時間についても調査した。【結果】対照区の撮影率69.6%に対し、試験区では0.3%と極めて低かった(P<0.01)。延べ1,626頭分の動画から、柵設置直後に通り抜けによる侵入(1頭)または柵に接触して感電(7頭)するウサギが観察されたものの、それ以外は柵を忌避する状況が大半を占め、タンカン樹への食害も皆無であった。資材費は78,000円と金網柵に比べて約40%安価であった。設置は2 名で約1 時間、生産農家は定期的に草刈りを行ったものの、管理面での負担は感じなかったと回答した。以上より、電気柵によるウサギの侵入防止効果は顕著であり、ヒトとの棲み分けを図る上で有効な手段になる可能性が示された。}, pages = {42--45}, title = {1-4-13. 電気柵による農地へのアマミノクロウサギの侵入防止}, volume = {63}, year = {2022} }