@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00002456, author = {松野, 保久 and 田中, 久雄 and 関岡, 幹尚 and 山中, 有一 and 藤枝, 繁 and 矢崎, 宗徳}, journal = {鹿児島大学水産学部紀要=Memoirs of Faculty of Fisheries Kagoshima University}, month = {2016-10-27}, note = {It was found that the environmental noise level in the engine room of the fishing training ship Kagoshima-maru was 95~100 dB. Therefore, the frequency analyses of the noise in the engine room and the engine control room, and audiometry for crew were carried out. The maxima sound levels were appeared at 50~75 Hz, 125 Hz, 250 Hz, 500 Hz, 800 Hz, 900 Hz respectively. The soundproof effect of the engine control room had a maximum at 1.3 kHz, with 47 dB attenuation of the sound level. Results of 1/3 octave frequency analysis, confirmed that the crews of engine department are in a dangerous condition about hearing loss at the frequency band 0.7 kHz~6 kHz. From the results of audiometry, a good many crews of engine department are found to have the C^5 Dip which is a characteristic of noise deafness., 常用航走中におけるかごしま丸の機関室の騒音レベルは,中速ギヤードディーゼル機関(ターボチャージャー付)を主機とする他の船舶と同様に高く,機関室で100~102dB,機関制御室で74~76dBの間にあった。騒音の起因は主機,補機等の空気音であり,F特性による周波数解析の結果50~75Hz,125Hz,250Hz,500Hz,800Hz,900Hz等に大きな音圧レベルの極大値がみられた。又機関制御室の防音効果は1.3kHz付近が最も大きく約47dBに達した。しかし100Hz以下の周波数帯の防音効果は小さく約28dB以下であり,又5kHz以上の周波数は40dB以下となった。A特性による1/3オクターブ分析の結果,現状の機関当直体制であれば機関部員は0.7kHz~6kHzの周波数帯域に聴力障害を起こす危険性があることを指摘した。更に個人騒音暴露計より求めたL_eq(8)は95.7dB~98.7dBの間にあり,8時間暴露に対する限界レベルを大きく上回り,この数値は暴露年数5年で聴力障害を起こす危険率が約10%,10年で約20%であることを示している。又機関部員7名に対するオージオメータによる純音聴力検査の結果,騒音性難聴の大きな特徴とされるC^5 Dipが4名7耳にみられ,機関部員以外の被験者にはC^5 Dipは現れず機関部員とは大いに異なった。さらに六分法による聴力損失の評価法によれば20dB以上が6耳あり,機関部員の騒音性難聴の危険性が極めて高いことが明らかになった。以上のことから機関部員の聴力を保護するためには,①C^5 Dipのみられなかった機関部員は耳栓を常用していることから,機関室内での作業時は必ずイヤマフあるいは耳栓の着用を実行すること,②機関制御室は聴力障害にならない騒音レベルにあるので,自動化形態を更に進めること,③個人騒音暴露計による騒音暴露の実態を常に調査するとともにオージオメータによる聴力検査実施の制度化をかごしま丸機関部自らが積極的に図ること等の方策をここに提言する。}, pages = {53--60}, title = {かごしま丸機関室騒音と聴力障害}, volume = {41}, year = {} }