@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00003789, author = {桜井, 芳生}, journal = {鹿児島大学法文学部紀要人文学科論集, Cultural science reports of Kagoshima University}, month = {2016-10-27}, note = {現代社会科学において「効用」「選好」概念ほど重要な概念は少ない。が,効用・選好概念の周辺にはいくつかの不満点がある。それらの不満点を指摘する。無制約性,形成の暗箱性,個人間比較回避性,当事者の合理性などである。進化ゲーム論の生物学的解釈をヒントにして,効用・利得の新定義を提案する。「ある選択肢の利得(効用)とは,次の同様な機会において他の選択肢が同様に選択されるとの仮定のもとで同様な選択肢が選択されることのありそうさの程度である」というものである。この新定義が,当初の不満に対してどれほどの改善をもたらすかをのべる。この新定義は,「マクロ的乗り換えゼ ロの基準」という社会倫理学的構想をも開示してくれることをのべる。最後に付論として,この新視点が,人間の「問題」「悩み」についての対処法にもあらたな方途を構想させてくれることを述べ,この方途を「社会ゲーム論的治療」と呼ぶ。}, pages = {45--67}, title = {効用・利得の新定義 -言語ゲーム論的治療から,社会ゲーム論的治療へ-}, volume = {49}, year = {} }