@phdthesis{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00003834, author = {南竹, 力 and Minamitake, Chikara}, month = {2016-10-27, 2016-10-27}, note = {学位論文の要旨, 学位論文本文, 従来の気象観測において,大気の対流圏下層部の水蒸気分布を観測する手段が少ない.大気水蒸気の空間的分布を測定する方法として,低高度地球周回(LEO)衛星からのビーコン電波を用いた電波干渉計による大気水蒸気揺らぎの空間的および時間的変動の高感度観測システムが提案され開発されている[12][13][14][15] . 本論文は、大気水蒸気分布の高感度観測を目指して開発されたシステムの性能評価とその応用方法について述べたものであり,全文は6章より構成されている. 第1章では序論として,大気水蒸気観測システムの開発に至った背景,本研究の目的と意義及び本論文の概要について述べる. 第2章は,本観測システムの観測原理である大気水蒸気による伝搬遅延の理論、及び伝搬遅延量の気象パラメータ依存性について述べている.また,従来の大気水蒸気分布の観測法を紹介し、分解能や精度について述べている. 第3章は,本観測システムの構成を示し,システム各部の機能と性能について述べ,観測データを観測するために開発された相互相関処理ソフトウェアの位相誤差を評価し,2つのアンテナの受信信号データから位相差を検出するのに有効であることを述べている. 第4章は,検出感度に影響を及ぼすシステムの特性に関する定量的検討を行い,観測データから得られた相関位相の変動特性や変動幅の仰角依存性等から,大気水蒸気の空間的及び時間的変動等に起因する微小な位相変動量を検出できる十分な感度を有していることを実証している.また,本研究で用いた位相変動の統計的処理法について述べている. 第5章は,気象観測への応用の試みとして,本システムで得られら観測データと気象データとの比較検討を行い,高層及び地上気象データと観測された位相変動との相関について検討している. 第6章では,低高度地球周回衛星のビーコン電波を用いた大気水蒸気分布観測システムの観測精度及び大気水蒸気揺らぎの検出感度についてまとめ,本観測システムが大気水蒸気の空間分布やその時間変動の検出に有効な観測方法の一つであることを述べている.また,今後の研究の展開を述べている. 理工学研究科博士論文(工学) ; 学位取得日: 平成20年3月25日}, school = {鹿児島大学}, title = {低高度地球周回衛星電波を用いた大気水蒸気分布観測システムの研究}, year = {}, yomi = {ミナミタケ, チカラ} }