@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00000428, author = {小林, 平造 and 秦, 旋}, journal = {鹿児島大学教育学部研究紀要. 教育科学編, Bulletin of the Faculty of Education, Kagoshima University. Studies in education}, month = {}, note = {中国では,「改革・開放」政策の導入を背景にして,高度経済成長が生みだされてきた。この経済政策のもとで学校教育,青少年教育も,社会発展の推進に適合するものとして,充実させていくことが目指されている。今日では,これまでの学校教育が教科中心の能力主義偏重であったことが問題とされ,これを批判的にのりこえる学校教育のあり方が検討されてきた。1993年2月には,『中国教育改革と発展綱要』が公布され,教育方針が転換されたがここでは,初等中等教育は「素質教育」1)であるべきことが打ち出されている。この中で,青少年の社会体験・労働・実践など学校外教育の必要が指摘されてきたのである。特に,1995年に学校五日制が実施されて以降,青少年の学校外における生活時間が多くなった。また,中国の青少年を取り巻く環境は変化してきており,メディア,インターネット,各種娯楽施設を通じて様々な情報が入手できるようになった。反面,青少年犯罪の増加やモラルの低下が社会問題として取り上げられるようになった。そのため,青少年を育成する受け皿として,学校外の生活領域を構築していくことが大きな課題になってきたのである。本研究で取り上げる現代中国における社区教育2)は,1980年代半ばに青少年の学校外教育として始まり,1990年代前半より市民全体を対象とする学習活動として都市部を中心に展開してきた。さらに,1999年の中国教育部『21世紀に向けた教育振興行動計画』では,社区教育を核にした生涯学習の展開が構想されているが,ここでは学校外教育は,社区教育の主要部分として位置づけられた。こうして今日,社区教育としての学校外教育は,学校教育と密接な関係を持ちながら,その内容やあり方を本格的に検討することが課題となっている。本研究は,中国における現代的な学校外教育の成立過程を実証的に解明することを目的とする。具体的には,上海市都市部の地域事例を中心にして検討し,その特徴と意義を明らかにしていくこととする。}, pages = {249--266}, title = {現代中国における「学校外教育」の研究}, volume = {58}, year = {2007} }