@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00004316, author = {下原, 美保}, journal = {鹿児島大学教育学部研究紀要. 人文・社会科学編, Bulletin of the Faculty of Education, Kagoshima University. Cultural and social science}, month = {2016-10-27}, note = {本論は寛文3年に土佐派から分派した住吉派、特に、初代如慶と具慶のやまと絵的画題に着目した考察である。かれらの手がけた画題は従来からの歌絵や物語絵、行事絵が大部分を占めていた。これらは狩野派や土佐派でも制作され、揃い物の歌仙絵や古典物語絵は大名家の輿入道具に供されることも多かった。ただし、従来からの画題において新たな創作も見出せた。例えば、具慶の源氏絵の場合、四季絵の伝統を踏まえた作品や、ある段落のみを取り上げ和歌を配した作品なども見られ、他流派との差異化がなされていた。また、如慶の歌絵では、武家歌仙や蟲歌合など当世に成立した全く新しい画題も確認された。軍記物も如慶を中心に数多く手がけられ、第6回贈朝屏風制作でも狩野派と並んで三双の武者絵を制作している。また、同派では御伽草子も度々その画題としてとり上げられている。軍記物や御伽草子は慶長期から元和・寛永期にかけて大量に刊行されており、享受層も前代と比べ急激に拡大していた。同派は新興の流派であるがゆえに、このような動向にもいち早く対応したと考えられる。}, pages = {237--253}, title = {住吉如慶・具慶によるやまと絵制作について ―画題の傾向を中心に―}, volume = {60}, year = {} }