@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00005027, author = {梅林, 郁子}, journal = {鹿児島大学教育学部研究紀要. 人文・社会科学編, Bulletin of the Faculty of Education, Kagoshima University. Cultural and social science}, month = {2016-10-28}, note = {本研究は、19世紀の作曲者フーゴー・ヴォルフ Hugo Wolf(1860-1903)が、恋人として親しい関係にあった歌手のフリーダ・ツェルニー Frieda Zerny(1864-1917)に宛てた1894年2月から6月にかけての書簡内容を対象として、二人の音楽的な相互関係を中心に、ヴォルフを取り巻く音楽的環境を考察するものである。当時ヴォルフは、初のオール・ヴォルフ・プログラム・コンサートを、歌手として評判を築き始めていたツェルニーを起用し、成功させている。一方でツェルニーも、ヴォルフから音楽的な影響を受けただけでなく、契約に関するアドバイスや仕事の斡旋など、具体的な支援を受けたのである。こうして、演奏活動では相互に影響を与えあった二人だが、この関係はヴォルフの創作活動を充実させるものではなかった。むしろ、フリーダから気持ちが離れ始め、再び作曲に専念することを決意した後で、ヴォルフの創作活動は、オペラとリートの領域で最後の頂点を迎えることとなったのである。}, pages = {59--73}, title = {フーゴー・ヴォルフの書簡研究 ― フリーダ・ツェルニー宛 1894年2月から6月まで ―}, volume = {63}, year = {} }