@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00005919, author = {梅林, 郁子}, journal = {鹿児島大学教育学部研究紀要. 人文・社会科学編, Bulletin of the Faculty of Education, Kagoshima University. Cultural and social science}, month = {2016-10-28}, note = {本稿は、フーゴー・ヴォルフの無伴奏合唱曲《6つの宗教的な歌曲》中に含まれる音階を分類し、言葉との関係、技法の発展、そして盛期以降の音楽的特徴との関係といった点を論じるものである。《6つの宗教的な歌曲》には、それ以前の無伴奏合唱曲と比較して音階が多く使われ、用法も豊かである。音階(半音階を含む)は、(1)二声部が音階で並行に移動する、(2)一声部のみが音階的に動き、他声部は決まった動きを取らない、(3)二声部の音階が反進行する、(4)音階と同音反復の組み合わせ(斜進行)に分類される。このうち(1)、(2)、(4)の形では、孤独・不安・絶望・悲しみといった不安定な負の感情との結びつきを指摘することもできるが、一方で音階の動きだけがこのような感情表現と直接に結びつくものではなく、ヴォルフは言葉の扱い方や調性なども含めた複合的な方法で詩を表現しようとしている。また、(3)・(4)は詩の表現方法と共に、ヴォルフが身に付けた音楽的技法でもあり、特に(4)は盛期以降に作曲された、歌唱旋律に同音反復が多用されている《イタリア歌曲集》の歌唱パートとピアノパートの関係のなかで発展的に用いられる。}, pages = {33--48}, title = {フーゴー・ヴォルフの合唱曲《6つの宗教的な歌曲》研究 : 旋律における音階の用法を中心に}, volume = {66}, year = {} }