@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00005921, author = {丹羽, 佐紀}, journal = {鹿児島大学教育学部研究紀要. 人文・社会科学編, Bulletin of the Faculty of Education, Kagoshima University. Cultural and social science}, month = {2016-10-28}, note = {『ペリクリーズ』4幕2 場の売春宿の場面でマリーナが主張するのは、自らのvirginityが持つ絶対的価値と、それが簡単に失われる場所としての売春宿に対する嫌悪である。彼女が、次々と客を改心させてしまうことに対し、宿の女将は、このままでは全員「ピューリタンにされちまう」と嘆く。初期近代イングランドの観客にとって、「ピューリタン」という言葉の響きは、しばしば椰揄のニュアンスを含む。したがって、おそらくは笑いを誘ったであろう女将のこの台詞は、マリーナのvirginityに対する頑なさも、些か滑稽な行為と見える効果をもたらしている。そこで本稿では、売春宿におけるマリーナの説教を、『ペリクリーズ』上演当時のvirginityとピューリタンに対する概念との関係性において考察する。さらに劇全体の中でこの場面が、ペリクリーズの放浪やライシマカスの女性歴とどのように結びつくのかについても明らかにする。}, pages = {119--129}, title = {『ペリクリーズ』におけるマリーナの説教の背景をめぐって : VirginityとPuritanismの視点から}, volume = {66}, year = {} }