@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00006324, author = {徳田, 修司 and 長岡, 良治 and 飯干, 明 and Iiboshi, Akira and 末吉, 靖宏 and Sueyoshi, Yasuhiro and 福満, 博隆 and Fukumitsu, Hirotaka and 南, 貞己}, journal = {鹿児島大学教育学部研究紀要. 教育科学編, Bulletin of the Faculty of Education, Kagoshima University. Studies in education}, month = {2016-10-28}, note = {複雑化した今日の社会で子供をめぐる健康問題は多様化し,身心両面への学校保健としての対応が問題になっている。このような現実の中,学校における専門職としての養護教諭の役割が増々重要になっており,養護教諭のより積極的な活動を支援するために今後どのようなことができるか検討するために鹿児島市内の小中学校の養護教諭に質問紙による調査を行ない次のような結果を得た。1)多くの養護教諭は,多様な職務に一人で対応しており,健康教育の授業に参加したいが保健室を空けることができない,教材研究の時間がない,自己の研讃ができないなどの理由から積極的に授業に参加できないでいることが推測された。2)養護教諭が考える子供たちの健康問題は敢えて順位をつければ「性教育」,「生活習慣に関すること」,「喫煙防止教育」,「薬物乱用防止教育」の順に重要であると考えており,授業としての難しさは,おおよそ「性教育」,「生活習慣に関すること」,「喫煙防止教育」,「薬物乱用防止教育」の順であることが分かった。そしていずれも学校だけでなく家庭や地域社会,学校全体の共通理解などがその効果をあげるためには重要であると考えていることが推測できた。3)養護教諭が授業を積極的にやるとしたら,ビデオやパソコンなどの視聴覚機器を駆使し,学級活動や総合学習の時間に行いたいと考えている,そのために研修や準備のための時間が確保できればと考えていることが推測された。4)養護教諭の複数(二人)配置については,すでに二人配置されている学校もあり,およそ58%の養護教諭が複数配置を希望していた。幼稚園への配置については「望ましい」が63%,「どちらでもいい」が26%という回答であった。5)学校カウンセラーの効果については,小学校には配置されていないが全体として「どちらとも判断しかねる」44%,「もっと考えなおすべき」20%という回答であった。「保健の免許」の取得者は,全体で20%であった。以上の結果から,養護教諭の専門性をもっと活用し,学校の抱える子供の健康問題に積極的に関わるには可能な限り一校に二人の養護教諭を配置し,保健室を空けることなく健康教育(学習・指導)に従事し,来室した子供には時間を取って話を聞く,家庭,地域社会との連携,教職員間の共通理解などを密に行なうことができるような体制づくりが重要である。さらに専門性を高め,養護教諭が自らの研讃のための研修会,研究会への参加を支援することが役に立つと考えられる。このために大学としては,研究会の開催や教材の資料の提供を積極的に行ない,学校から要請があればいつでも支援できる体制を作ることが重要であると考えられる。}, pages = {25--42}, title = {養護教諭の健康教育への積極的参加について : 現状と課題}, volume = {56}, year = {} }