@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00006453, author = {上村, 俊一 and 甲斐, 身江子 and 牛之浜, 寛治 and 浜名, 克己 and 三好, 宣彰}, journal = {鹿兒島大學農學部學術報告=Bulletin of the Faculty of Agriculture, Kagoshima University}, month = {2016-10-28}, note = {腟脱を繰り返す黒毛和種未経産牛が, 直腸検査および超音波診断により卵巣腫瘍として診断されたので, 外科的に摘出し, 病理組織学的検討を行った.症例は, 体重308kg, 発育は正常で, 思牡狂等の異常行動もなく, 肥大した左卵巣にhoneycomb(蜂の巣状)の超音波断層像が観察された.開腹時, 腹水の貯留や腸管組織の癒着等はなく, 卵巣腫瘍の腹腔内および骨盤腔内への転移は認められなかった.血液生化学的検査では, 白血球数が19600/μl, 総ビリルビン値が0.5mg/dlと軽度の上昇がみられたが, 他に異常はなく, 血中プロジェステロン濃度0.23ng/ml, エストラジオール-17β濃度1.83pg/mlも低値を示した.摘出した卵巣は, 左卵巣が11.0×9.5×7.0cm, 560gで, 右卵巣は1.0×0.8×0.5cm, 3.7gと萎縮していた.左卵巣は, 厚い被膜に覆われ, 表面にわずかに隆起する大小多数の嚢胞があり, 割面でも同様に多数の嚢胞が灰白色結合織で区分され, それらは淡黄色あるいは赤色を呈する内溶液で充たされていた.病理組織学所見では, 瀘胞形成がみられず, 核は大小不同の円形から卵円形で, 多数の核分裂像がみられる若年型と, 卵胞様瀘胞を形成し, 比較的均一な腫瘍細胞が重層に内腔に突出し, 核分裂像が散見される程度の成人型の二つのタイプの腫瘍細胞が混在していた.本症例は, 肥大した卵巣顆粒膜細胞腫により腟脱が誘発されたと診断し, 卵巣摘出により, その後腟脱の発生もなく, 肥育素牛として飼育されている.}, pages = {19--24}, title = {腟脱傾向を示した牛の顆粒膜細胞腫の摘出例}, volume = {49}, year = {} }