@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00008685, author = {梅林, 郁子}, journal = {鹿児島大学教育学部研究紀要. 人文・社会科学編, Bulletin of the Faculty of Education, Kagoshima University. Cultural and social science}, month = {2016-10-28}, note = {判事であり、また音楽家たちの後援者でもあったオスカー・グローエ(1859–1924)は、1890 年に作曲者フーゴー・ヴォルフ(1860–1903)と知り合い、その後も良き友人同士であり続けた。グローエはアマチュアの作曲者でもあり、ヴォルフと知り合った当時、自作のリート〈7月の夜〉をヴォルフへの献呈作品としている。1890 年9 月25 日付の、ヴォルフからグローエに宛てた書簡には、これらのリートに対するヴォルフの評価とともに、彼の芸術に対する理念が書かれている。それは、芸術に真実や誠実といった自然なものを求めるのではなく、永遠のため、デモーニッシュなものに身を捧げる作曲者の姿を示すものであった。同日に、《イタリア歌曲集》第I 集の最初の曲〈遠くへ旅立つと聞いたけれど〉が作曲され、ここには歌唱旋律における同音反復やピアノ・パートにおけるモティーフの反復が見られ、これは《イタリア歌曲集》第Ⅰ集全体を通じての特徴的な作曲技法となっている。そのため、このような技法がヴォルフの作曲に対する理念の、具体的な音楽的表現方法の一端と考えられる。}, pages = {101--113}, title = {オスカー・グローエ作曲〈7 月の夜〉を巡って― フーゴー・ヴォルフの芸術理念と創作 ―}, volume = {65}, year = {} }