@article{oai:ir.kagoshima-u.ac.jp:00009419, author = {服部, 芳明 and 松下, 幸司 and 寺床, 勝也 and 藤田, 晋輔}, journal = {鹿兒島大學農學部學術報告=Bulletin of the Faculty of Agriculture, Kagoshima University}, month = {2016-10-28}, note = {木造住宅の需要と供給についての今日的な課題を探るため, 生産者, 消費者, 地方自治体がどのように木造住宅を捉えているかについて, アンケート調査を行った.目的は, 今後の木造住宅政策立案のための基礎資料, ならびに, ニーズに合致した木材研究の方向性を探ることである.本報告は, 消費者についてとりまとめた.アンケート調査は, 鹿児島市内の集合住宅に居住する1,200名を対象に, 1994年11月に実施した.回答は268名から得た.回収率は22.4%であった.戸建て住宅を望む者の中で, 木造を望む者の割合は, 80.3%であり, これは全国的傾向とよく一致していた.これは, 耐久性については心配であると思っている者が多いものの, 「気候風土に合っている」, 「間取りが自由になる」など消費者の好みに合っており, このような理由から木造住宅が消費者から支持されているようである.しかし, 施工については, 「坪単価が不明確だと思う」や「建築の工期が長い」などの不満が少なくない.また, 確かな技術の職人が身近にいると答えた人の割合は20.5%にしか過ぎなかった.職人による仕事は丁寧であると思い, 職人気質についても従前の意識を持ち続けているようであるが, 消費者にとっての関心事である住宅ローンについての知識については, 工務店・職人はあまり詳しくないと受け取られている.このように, 消費者にとっての工務店・大工による施工のメリットは, 消費者の意識の上では減少している.しかし, 依然として施工業者の選択には知人・友人による紹介によって決定するという意識を持つ者が比較的多い.ただし, 年齢層が若いほど工務店, 大工を選択する意志を持つ者は少なくなる.建築材料である木材の知識について, 特に木造住宅の部材への乾燥材の使用を中心に調べた.JAS(日本農林規格)の改訂による乾燥材の使用の動きについては, 14.9%が知っていると答えた.しかし, この割合は, 木材の割れ, 狂いが心配とする者が約半数存在するのに比較して相対的に低く, 今後, 乾燥材についての知識の普及が必要である.消費者の環境問題に対する関心が高まりつつあるが, 割り箸を例に調べると, 木材使用と環境保全との関係は正しく理解されていない.しかし, 住宅部材の再利用についての期待は大きく, また, 製品を製造するために費やされるエネルギー消費量についての関心は高く, 木材製品の製造に要するエネルギー消費量の少なさを81.5%の者が認識していた.}, pages = {61--68}, title = {木造住宅の需要と供給に関する研究(III) : 鹿児島県下の消費者の意識}, volume = {48}, year = {} }